時短勤務は、たった1時間でも価値がある
職場復帰後、2ヶ月間「育児時間」を取得しました。
「育児時間」は労働基準法67条に定められており、勤務時間を計1時間短縮することができる制度です。
(育児時間)
第67条 生後満1年に達しない生児を育てる女性は、第34条の休憩時間のほか、1日2回各々少なくとも30分、その生児を育てるための時間を請求することができる。
2 使用者は、前項の育児時間中は、その女性を使用してはならない。
私は10ヶ月で職場復帰したので、「育児時間」の恩恵に預かりました。
出産前は1時間の時短で何ができるの??ぐらいに思っていましたが、
この1時間がほんとに大きな差!!
もちろん、1時間はあっという間に過ぎて、ほとんどが家事・育児で消えてしまいます。
まったく余裕はないですけれど、それでも8時間のフルタイム勤務よりは精神的な余力ができたと思います。
「1時間の力」をなめていた私。
出産前はフルタイム勤務で復帰するつもりでした。
なぜなら、私の部署は少人数で、フルタイムでも時短でも仕事量は全く変わりません。
だから、時短で給料が減るのがバカバカしくて、フルタイムで頑張るつもりでした。
でも、復帰してみると、仕事・家事・育児で怒濤のように過ぎていく毎日。
むしろ、お金を払ってでも時間が欲しいくらい。
それくらい、時間に対する意識がすごくシビアになりました。
「育児時間」の終了が目前に迫ったころ、改めて夫と相談し、「育児時短勤務」を申請することにしました。
時短の度合いは、一般的な6時間勤務(2時間時短)ではなく、「育児時間」を同じ7時間勤務(1時間時短)で申請しました。
私の会社は典型的な昭和の会社で、数十年ぶりに社員が出産したという有様。
時短=6時間勤務、の概念しかないおじさんたち。
本人が希望すれば1時間だけの時短でもありなんだよ!と説明した上で、会社で検討してもらい、7時間勤務の了承をもらいました。
職場と自宅の距離がある場合は6時間がいいのかもしれせんが、
私は職場・自宅・保育園が比較的近くにまとまっているので、7時間勤務でちょうど良く感じます。
時短にしたいけど、お金も欲しい。
これって、仕事と育児の両立を模索するお父さん・お母さんなら、自然と湧き上がる感情ではないでしょうか。
社風の影響でいいづらかったり、了承してもらえるかどうかはわかりませんが、
自分なりにこうしたらもっと両立しやすくなる!という考えがあるなら、
とりあえず提案してみることをオススメします。
私の会社はすでに子育てが終わった女性や、男が働いて、女が家庭を守って、という時代にがむしゃらに働いた男性たちがほとんどで、リアルタイムに子育てしている人は少ないです。子育て中の女性は私一人だけ。
そういう環境で、理解を得ながら働き続けるのはとても難しいことだと実感しています。たった30分だけとはいえ、何となく皆より先に帰りづらくて、逃げるように去る自分がいます。自分の仕事はきっちりこなして(出産前より間違いなく生産性は向上した)、後ろめたいことはないはずなのに、何となく肩身が狭い…悲しいですけど、そんな現状です。
たとえ国の制度としては権利が保証されていたとしても、実際にそれぞれの置かれた環境で活かせるかというのはまた別の話で。
子育て中に何よりも必要なのは、周囲の理解だと思います。その理解を得るというのは、本当に難しい。
でも、何とかして両立できるような状況を作っていかないと、自分がつぶれてしまうし、子どもにも良くない影響が出てしまいます。
だから、できることがあったらまずは試してみる、相談してみる、そんな一歩を歩みながら前に進むしかないんだと、毎日ワーママ生活を模索しています。世の中のお母さんたち、一緒に頑張りましょうね!